2026年9月23日(水・祝)21:00〜23:00
MIRAICHI Moon Shot(MMS)

ある日の午後。大吉くんの席に、無茶振部長がやってきた。
「社内の困りごとと、お客様の声をまとめておいたぞ。他社がどう解決しているかも調べて、改善の提案資料にしてくれ。あ、どの情報を使ったかも分かるようにな。頼んだぞ」

他社の事例なんて、
どこで調べればいいんだ……

困った大吉くんは、MMSのDiscordで相談してみた。
「Claude CodeやCodexは、NotionやCanvaともつなげられるよ」
「スライド資料も、今はそのまま作れるよ」
そういえばmiraiさんも、MMSの限定記事をNotionにデータベースで貯めて、そこから記事を書いていると言っていた。

それなら、自分にも
できるかもしれない
他社の業務改善事例を調べてNotionのデータベースに載せ、社内の困りごとと突き合わせて、提案資料にするところまでを一緒に作ります。
つくるのは1回きりの資料ではありません。来週も、来月も、テーマを差し替えれば同じ手順で回せる流れです。
Claude CodeとCodexを行き来できるようにする
Notionにデータベースを作り、事例の情報をストックしていく
社内の困りごとと突き合わせて、資料にする
見た目を、好きなデザインに寄せる
Canvaへ送って、自分の手で仕上げる
上のタブが、この5つに対応しています。あとから見返す時は、タブから直接飛んでください。
パソコンの中の、あとで見つけやすい場所(デスクトップなど)に、この名前でフォルダを作ってください。
mms-research-db
デスクトップなど、分かりやすい場所に、この名前で新しいフォルダを作る(右クリック→新規フォルダ、などいつもの方法でOK)
Claude CodeまたはCodexのデスクトップアプリで、そのフォルダを開く
デスクトップアプリ。どちらか一方でかまいません。
アカウント。無料のもので進められます。
アカウント。一部の機能はプランによります。
どちらで開いても、同じ約束ごとを読んでくれる状態を先に作ります。ここができていると、この先で迷いません。
Claude Codeが読む指示書
Codexが読む指示書
名前が違うだけで、役割は同じです。フォルダに両方置いておけば、どちらのアプリで開いても、同じ前提から話が始まります。
「このフォルダでは何をするのか」「何を守ってほしいのか」を、毎回打ち込まずに済むようになります。
さきほど作った mms-research-db フォルダを開いた状態で、そのまま貼ってください。
いま開いているこのフォルダで作業します。 このフォルダの直下に CLAUDE.md と AGENTS.md の2つのファイルを作ってください。 2つとも中身は同じで、次の内容を書いてください。 # このフォルダについて 他社の業務改善事例をNotionのデータベースに集めて、社内の困りごとと突き合わせ、 提案資料を作るための作業場です。 # 守ってほしいこと - 出典URLのない情報は使わないでください - 数字は出典に書かれた範囲だけを書き、推測で補わないでください - 他社の数字を、こちらの効果の予測や目標として書かないでください - 作業を始める前に、何をするつもりかを短く教えてください - 日本語で答えてください 作り終わったら、2つのファイルができたことを教えてください。
Claude CodeはCLAUDE.md、CodexはAGENTS.mdを読みます。両方あれば、どちらで開いても同じです。
次は、Notionをつないでいきます。
プラグインを入れる待ち時間に、コラムをどうぞ。
調べたことが会話の中に流れていかないよう、あとから探せる表の形で残していきます。
Codexデスクトップアプリを開く
Plugins を開く
プラグイン一覧・検索欄で Notion を検索する
Notionプラグインを選ぶ
Install plugin を押す
必要に応じて Connect を押す
Notionの認証画面が開くので、接続するワークスペースを選び、アクセスを許可する
Claudeデスクトップアプリを開く
左下の名前/プロフィールの部分をクリックする
設定(Settings)を開く
コネクタ(Connectors)を選ぶ
探索(Explore)を選ぶ
検索欄に Notion と入力する
Notion を選ぶ
「Claudeに追加」または「接続」を押す
Notionの認証画面で、接続するワークスペースを選び、アクセスを許可する
取り組む前に、何に困っていたか
どの業務に、何を入れたか
出典に書かれている範囲の成果
どこに書いてあったか
感想やツール紹介ではなく、出典で確かめられる事例だけを載せます。だから、そのまま人に見せられます。
公開日がページ上で確認できない事例は、推測で埋めずに空欄のままにします。
作るのと調べるのを、1回の指示でまとめて頼みます。
Notionに「業務改善事例ライブラリ」という名前のデータベースを作ってください。 列は次の11個です。 事例ID(テキスト/CASE-001 形式) 事例名(タイトル/企業名を先頭に入れる) 公開日(日付/確認できない場合は空欄) 業務カテゴリ(複数選択/問い合わせ対応・営業・事務バックオフィス・会議ナレッジ・採用教育・マーケティング発信・開発制作・その他) 業界(選択/IT ソフトウェア・法律 専門サービス・製造・小売 飲食・金融 保険・医療 福祉・教育・人材・物流 運輸・公共・その他) 困っていたこと(テキスト) 実施内容(テキスト) 結果・変化(テキスト) AI・ツール(テキスト/複数は / で区切る) 出典URL(URL) 根拠・注意点(テキスト) 作ったら、続けて「問い合わせ対応」をテーマに、 企業が実際に行った業務改善事例を5件調べて、このデータベースに登録してください。 調べ方のルール - 企業公式ページ、公式プレスリリース、導入企業名が明記された提供会社の公式事例を使う - 企業名のない一般論や、出典不明のまとめは使わない - 数字は出典に書かれた対象・期間・条件を保ち、別の施策の成果と混ぜない - 公開日がページ上で確認できない場合は空欄にし、理由を「根拠・注意点」に書く - 事例IDは CASE-001 から順番につける 登録が終わったら、5件の事例名と出典URLを一覧で見せてください。
同じルールで集めた95件をCSVにしてあります。ダウンロードして、フォルダの中に置いてください。
⬇ CSVをダウンロード(95件)開かない場合はこちら → Googleドライブで開く
フォルダの中にあるCSVを読み込んで、いまのNotionデータベースへ追加してください。 - すでに入っている5件は消さないでください - 事例IDが重複しないようにしてください - 列は今のデータベースに合わせてください - 表示は、事例IDが CASE-001 から順番に並ぶようにしてください 終わったら、合計件数と、事例IDに重複や抜けがないことを教えてください。
今日と同じことを、別のテーマでやりたくなった時のための指示文です。いちばん上の3行を差し替えるだけで、そのまま使えます。
【今回の調査テーマ】営業 【追加件数】5件 【登録先】Notionの「業務改善事例ライブラリ」 上の条件で、企業が実際に行った業務改善事例を調べて、データベースへ追加してください。 - 先にデータベースを読み、出典URLや企業名と取り組みが重なる事例は除いてください - 企業公式ページ、公式プレスリリース、導入企業名が明記された提供会社の公式事例を使ってください - 企業名のない一般論、出典不明のまとめは使わないでください - 数字は出典に書かれた範囲だけにしてください - 公開日が確認できない場合は空欄にしてください - 事例IDは、いま入っている最大の番号の次から続けてください 終わったら、追加した事例名と出典URLを一覧で見せてください。
今日は使いません。持ち帰って、来週から使ってください。
→ コラム② プラグインって何? ③ 資料にするへ進む →ここからが、部長に頼まれた仕事の本番です。
架空の食品メーカー「ミライチフーズ」で集めた、社内の困りごとと、お客様の声です。
📄 困りごと一覧を開く上のボタンでスプレッドシートを開く
「ファイル → ダウンロード → カンマ区切り形式(.csv)」で保存する
保存したファイルを mms-research-db フォルダに入れる
フォルダの中にある「困りごと一覧」から、業務カテゴリが「問い合わせ対応」の行を選んでください。 次に、Notionの事例データベースから、同じ業務カテゴリの事例を探してください。 そのうえで、次の8枚の構成で提案資料をHTMLで作ってください。 1 表紙 2 提案要旨 3 現状の課題 4 企業事例から得た設計原則 5 目指す業務フロー 6 改善策の構成 7 段階導入とKPI 8 承認してほしいこと・出典 守ってほしいこと - 使った事例は、事例名と出典URLを資料の中に書いてください - 他社の数字を、こちらの効果の予測や目標として書かないでください - 全面的な自動化ではなく、人が確認する工程を残した案にしてください - 16:9(1920×1080)で、1枚が1画面に収まるようにしてください
受信 → 意図の分類 → 承認済み情報の検索 → 根拠つきの返信案 → 人の確認 → 最終回答の再利用。
この流れを、他社が実際にやったことを根拠にして組み立てた資料です。
どの事例を使ったかが、資料の中に残っています。部長に言われた「どの情報を使ったか分かるように」は、これで満たせました。

困りごとと他社の事例を突き合わせて、提案資料ができあがった。
まずは叩き台として見てもらおう。大吉くんは部長の席へ向かった。

部長は資料を受け取ると、1ページ目をちらっと見て、こう言った。
「うん、調べてくれたのは分かった。
でも、もっといいものにしてよ」
中身は、まだ1行も読まれていなかった。

デザインなんて、
やったことないんですけど……

そういえば、デザインに困ったらCanvaのテンプレートを参考にするのもありだよ、と教えてもらったことがある。
もう一度MMSで聞いてみると、こう返ってきた。
「プラグインでつなげば、Canvaのテンプレートを参考にして作ってもらえるよ」
④ デザインへ進む →中身は同じまま、見え方だけを変えます。ゼロからデザインを考えるのではなく、いいなと思ったものを参考として渡します。
Codexデスクトップアプリを開く
Plugins を開く
プラグイン一覧・検索欄で Canva を検索する
Canvaプラグインを選ぶ
Install plugin を押す
必要に応じて Connect を押す
Canvaの認証画面が開くので、アカウントを選び、アクセスを許可する
Claudeデスクトップアプリを開く
左下の名前/プロフィールの部分をクリックする
設定(Settings)を開く
コネクタ(Connectors)を選ぶ
探索(Explore)を選ぶ
検索欄に Canva と入力する
Canva を選ぶ
「Claudeに追加」または「接続」を押す
Canvaの認証画面で、アカウントを選び、アクセスを許可する
Canvaで、いいなと思うデザインを開いて、そのリンクをコピーしておいてください。次のページで使います。
次のCanvaデザインを参考にして、さきほど作った8枚の提案資料を作り直してください。 参考にするデザイン:(ここにCanvaのリンクを貼る) - さきほどのファイルは上書きせず、「バージョン2」として別のファイルで作ってください (あとで見比べたいので、1つ目を残しておきたいです) - 配色、余白の取り方、見出しと本文の大きさの差、罫線や囲みの使い方を参考にしてください - 中身の文章と、事例名・出典URLは変えないでください - 8枚の構成も変えないでください - 16:9(1920×1080)で、1枚が1画面に収まるようにしてください できたら、変えた点を短く教えてください。
frontend-design(Anthropic公式)は、見た目の決め方そのものをAIに教えるプラグインです。参考リンクを渡さなくても、入れる前と後で、同じ指示から出てくるものが変わります。
今日の本線はCanvaのデザインを参考にするやり方です。こちらは「こういう手もあります」という紹介にとどめます。
→ コラム③ MCPって何? ⑤ Canvaへ進む →ファイルを自分で探して読み込む必要はありません。作ったものを、そのままCanvaへ送ってもらいます。
いま作った8枚の提案資料を、Canvaへ送ってください。 - Canvaで編集できるプレゼンテーションとして開ける形にしてください - 8枚の構成、文章、事例名、出典URLはそのまま保ってください - 送り終わったら、CanvaのURLを教えてください
Canvaを開いて手で直してもいいですし、そのままAIに頼むこともできます。
Canvaに送った資料の3枚目について、次のように直してください。 - 見出しをもう一段大きくする - 本文の行間を広げる - 数字が目立つように色を変える 直したら、どこを変えたか教えてください。
最後のひと手間を自分で入れると、ここではじめて「自分の資料」になります。
AIで作った画像をCanvaへ送ると、Magic Layersで文字や図形の要素に分解できます。画像のままでは直せなかったところに、手を入れられるようになります。
分解しているのはCanva側の機能です。プラグインは、その受け渡しを担当しています。
同じ内容をPowerPoint形式にしてから、Googleスライドへ入れる方法もあります。いつも使っている道具に合わせて選んでください。
形式を変えても、中身と出典はそのまま残ります。
これからへ進む →
見た目を整えた資料は、そのまま経営会議に出された。
「よく調べたな。どこの事例か分かるのもいい」
部長が、はじめて中身の話をした。

このあと大吉くんは、毎週リサーチして事例を足していく仕組みまで作った。
新しい改善事例がひとりでに貯まっていくので、次に資料を頼まれても、また一から調べ直さなくていい。最新の動きにも、自然と追いつけるようになった。
無茶振りが来ても、もう慌てない。

もっとかっこいい資料を作って、
部長をギャフンと言わせたい。
MMSで、もっと勉強するぞ

おしまい
よく頑張った日の、定番のご褒美。
今日つくったのは土台です。ここから先に、もう一段あります。
会話に流れず、次の資料の材料になる
どの事例を使ったかが分かる
出てきたものを、そのまま使わなくていい
やることは、指示書のファイルを置いて、プラグインをつないだだけ。むずかしい設定はしていません。
作ったものを、パソコンの中だけでなくGitHubにも残す。パソコンが変わっても続けられて、直した履歴も追える
決まった時間に自分でリサーチして、データベースに事例が増えていく形にする。最新の導入事例が、放っておいても貯まる
構成や見せ方を自分好みに決めて、それを覚えさせる。毎回ゼロから頼まなくても、提案しやすい資料が出てくる
この3つが揃うと、今日つくった流れがひとりでに回りはじめます。
リンクはMMSのDiscord内です。今日はじめて来てくださった方は、MMSにご参加いただくとご覧いただけます。
・Claude Code メモリ(CLAUDE.md):code.claude.com/docs/en/memory
・Codex AGENTS.md:learn.chatgpt.com/docs/agent-configuration/agents-md
・Claude Code プラグイン一覧:claude.com/plugins
・Codex プラグイン/スキル:learn.chatgpt.com/docs/plugins
・Canva HTMLの読み込み:canva.com/help/import-html
・MCP(Model Context Protocol)公式:modelcontextprotocol.io
資料内で紹介している企業事例の出典は、それぞれの資料ページに記載しています。
この2つは、似ているようで少しずつ得意が違います。だから「両方入れているけれど、結局どちらかしか使っていない」という方が多いと思います。
実は、片方から、もう片方を呼び出せます。同じ質問を別のAIに投げ直して、答えを見比べる、という使い方ができます。
同じところで何度も止まる。片方が思い込んでいることに、もう片方が気づくことがある
できあがったものを、もう片方に「おかしいところはないか」と見てもらう
片方で決めたことを引き継いで、もう片方で続きを進める
人に相談する時と同じで、別の目を通すと見つかるものがあります。
OpenAI公式のプラグインがあります。プラグイン一覧から入れられます
有志が作ったもので、公式ではありません
素のAIは、自分の中にある知識で答えるだけです。どれだけ賢くても、Notionの中身を見ることも、Canvaに絵を送ることもできません。
プラグインを入れると、それができるようになります。スマホに必要なアプリを足していくのと同じ感覚です。
「Notionでこう設定して、ここに貼り付けてください」と手順を教えてくれる。
作業するのは自分。
AIが実際にNotionへ書き込む。
自分は、できあがったものを見て確かめる。
同じAI、同じ指示でも、できることが変わります。今日いちばん体感していただきたいのは、この差です。
入れ物です。中に「外のサービスにつなぐ部品」や「スキル」が入っています
やり方を書いた指示書です。合う作業だと判断すると、AIが自分から読みに行きます
NotionやCanvaのプラグインには、外のサービスにつなぐ部品が入っています。入れると、AIの「できること」が増えます。
デザイン用のプラグインは、中身がスキル1枚だけです。こちらは「やり方」が増えるので、資料を作りはじめた時などに、何も言わなくてもAIが自分で使いはじめます。
Claude CodeとCodexの両方に用意されているものだけでも、こんなにあります。
ほかにも、表計算、アクセス解析、予約管理など、仕事で使っているサービスの多くには、すでに用意されています。
MCPは、AIと外のサービスをつなぐための、決められた差し込み口のことです。
いまプラグインを入れて、NotionやCanvaが使えるようになりましたが、その裏側でつながり方を決めているのが、この仕組みです。
以前は、サービスごとにつなぎ方がバラバラでした。Notionにつなぐ方法、Slackにつなぐ方法、それぞれを別々に作らなければなりませんでした。
そこで差し込み口の形を1つに決めようとなりました。USBの規格に似ています。形さえ合っていれば、どのAIからでも、どのサービスにでもつながる。
だから、Claude Code用に作られたものが、Codexでもそのまま使えたりします。
3Dソフト、動画編集ソフト、音楽制作ソフトを、話しかけて操作する
毎回ファイルを書き出さずに、今の数字をAIが直接見て集計する
カレンダー、リマインダー、家電、3Dプリンターまで
共通しているのは、AIだけでは手が届かないものにつなぐこと。文章を書くだけなら、こういう仕組みは要りません。
決められた形に沿って書けば、一覧に載っていないものも、自分用に作れます。作り方は公式に公開されています。
社内だけで使っている仕組みや、自分の仕事にしかない手順は、一覧には出てきません。そういうものこそ、自分で作る値打ちがあります。
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